日常的なトラブル

オーバーヒートの状態は、エンジンの温度が高くなりすぎてしまった状態を指します。

通常であれば冷却水やオイルが適度に温度を下げてくれるのですが、冷却水やエンジンオイルの不具合や異常で冷却機能がエンジンの発生する熱量を上回ってしまうとこの状態に陥ります。

長い坂道をローギアで走行し続けたり、渋滞に巻き込まれたり、オーバーヒートを招く原因は様々です。

車には水温計が付いています。

この水温計で異常を察知することも出来ますので、自分の車のどこにその計器が付いているのか一度確かめておきましょう。

オーバーヒートの時には、この計器が異常を示しています。

しかし気をつけなければならないのは、この水温計は、あまりナーバスな反応は示さないものが多いのです。

水温が低い時点では、70度のあたりで適温のゲージを示すことになりますので、そこまでは順調にあがります。

そこから余り精密にはこの計器が指し示してはくれません。

異常ではない水温の範囲(適温)は、110度手前。

このラインを超えるとかなり危ない状態です。

しかしこの計器は、120度程度まで動かないものがあります。

水温自体は大体が上がり下がりが激しものです。

いちいちそれに対して反応してしまうと、大変混乱してしまいます。

ですからある程度の時間、その水温にいない限り、「熱すぎです!」とは知らせてきません。

80度から100度の付近を行ったり来たりしているものですが、110度を示しても、車の状態によっては問題なく走ります。

ですからあまりびっくりさせないために、同じ危険な温度をキープしない限り、水温計が危険を知らせないように配慮しているのです。

この水温計が異常を示してしまったときは、すでにオーバーヒートしている状態ということになってしまいます。

車の異常が「オーバーヒートなのだ」ということを知るだけのことになってしまいます。

モータースポーツをしている人などは、この温度管理が大変重要な要素となりますので、水温計を別に取り付けて把握するようにしています。

オーバーヒートの処置

車の異常を感じたら、安全確保の上で停止しましょう。

ボンネットを開けて、エンジンルームに外気をあててそれ以上の温度の上昇を抑えます。

ボンネットを開けるときには、エンジンが高温になっているので注意しましょう。

この時にエンジンを切ると、冷却水やエンジンオイルの循環するのも止めてしまいます。

温度が更に上昇してエンジンが焼きつくこともあるので、エンジンを止めてはいけません。

しかしこれも臨機応変です。

冷却ファンがまわっていないときや冷却水漏れが発生しているときには、エンジンを止めましょう。

オーバーヒートの原因によっては、充分に水温が下がった後、再び車を動かすことも可能です。

出来れば整備工場などで、オーバーヒートの原因を確かめることが必要。

・ 冷却水の量が不足している。

・ エンジンオイルの量が不足している。

・ ウォーターポンプを回転させるベルトが緩んでいる。

・ 冷却用のファンモーターの不具合。

・ サーモスタットの不具合。

・ ラジエーターの内部冷却水が循環していない。

これらの原因が考えられますが、走行し続けると最悪はエンジンが焼けついてしまいます。

原因がわかるまで、できるだけ走行は続けないほうが賢明なのです。

上記の原因のうち半分は、日頃のメンテナンスで回避できるような内容ですね。